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    Blog - Seiseikai Yokohama Aoba & Shin Yurigaoka

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2016年8月28日

子供にどこまで”受け”を教えられるか?(続編)合気道精晟会新百合ヶ丘

さて昨日の続きです。とりあえず動画をご覧ください。

 

小学1年生(7歳)で入門してからだいたい4ヶ月。回数にして10回くらいです。入門前に合気道どころか武道やスポーツの経験はなし。最初はでんぐり返しからはじめました。2回目の前方回転受身はちょっと頭を着いて失敗しているんですが(手の着きが遅かった。単独で写されているので緊張)、1回目、3回目や普段の稽古の受けでは頭を浮かせてちゃんと回れてます。

もう一人、今日は捻挫をして稽古は休んでいたので撮影できなかったのですが(道場には来ました。声が入ってる<笑)、6年生の女の子。こちらはまだ6回目くらいで、最初はでんぐり返しをしたこともなかったのですが、今では立ち位置から両手つきですが、綺麗に回れてます。

問題はです。私はこんなことは教えていない、ということです。この2人には、まだ、でんぐり返しの次の、「前に両手を斜めについて右腕に沿って回ること」までしか教えていない。教えていないのに気づけばできるようになっていました。こっちがビックリです。

そもそも、6年生はともかく、低学年の子供の多くは物理的に難しいのです。頭が大きく手足が短い。バンザイしたとき、頭の頂点から腕の余裕は頭一個分くらしいかありません。そして腕の力が弱い。片腕で体重を支えることは難しい。つまり、「支えていない」。(あまり写っていない)3回目が上手にできているのですが、タップしてるんです。これをどう教えるか?悩んでいるうちに子供はできるようになってしまった。

一体何が起こっているのか?

色々考えていたんですが、よく観察すると理由が分かりました。「先輩がいる」んですよ。小学5年生からはじめて、今、中学1年の先輩がいます。小学1年生からはじめて、今、小学3年生の先輩がいます。この小学3年生の子には試行錯誤しつつ、手順を踏んで受けを教えました。前方回転受身が形になるまで、数ヶ月とか半年とか、そういう単位で時間がかかったと思います。

子供たちは先生よりも先輩を見ている。そしてこの先輩は、「ちがうよ。こうやって真っ直ぐ回るんだよ」とか教えている。例えば自分に置き換えればよく分かります。先生は遠い存在に思っています。正純先生がよく、「私ができるんだから皆もできる。同じ人間なんだから」と仰るんですけど、「先生が仰るとおり、同じ人間なんだから私にもできる筈」と信じられるまで私は10年くらいかかってます。(もちろん信じられる=できるではないですが)

子供から見て、大人の「先生」のすることは、そのまま自分もできるという認識が持ちにくい。一方、等身大の先輩がすること、教えてくれること、はそのまま理解しやすい。先輩のすることを真似て、あっという間に、できるようになっちゃったというわけです。

ちなみに、中学1年生、小学3年生の子は立位から両手を着いて回るところまでは「教え」ました。その後は、隣で一緒に回ってました。時間がかかりましたが、見よう見まねで覚えました。それでメソッドを作りたい、と思ったのですが、こうなると、少なくとも受けについては「そもそもメソッドって何?」ということになります。

もちろんメソッドが必要ない、ということではありません。全く経験のない子供に「でんぐり返しからはじめて、回ることに慣れよう」という手順は絶対に必要です。但し、あらゆるものを方法論に填め込むというのは必ずしも有効ではない。教えることも勉強ですね。

ではでは。